リハビリテーション論

問題23 次の記述のうち、廃用症候群に該当する者の組み合わせを1つ選びなさい。
A 変形性関節症
B 褥瘡
C 貧血
D 能力低下
(組み合わせ)
1.A B
2.A C
3.B C
4.B D
5.C D
答え:正解 4
A.× 変形性関節症は、老化をはじめさまざまな原因で軟骨が擦り減ることなどにより起こるものであり、廃用症候群には含まれません。
B、D ○ 廃用症候群とは、寝たきりが続くなどの安静状態が長期に渡ることで起きる、さまざまな心身の機能低下等のことです。褥瘡や筋力低下をはじめ、間接拘縮、起立性低血圧、自律神経障害などさまざまな症状があります。
C.× 貧血は、血液中の赤血球が減少した状態であり、体内の細胞に酸素が行き渡らず、めまい、だるさ、などの症状が現れます。廃用症候群には含まれません。

問題24 身体障害に関する次の記述のうち、正しいものの組み合わせを1つ選びなさい。
A 脊髄損傷は、自律神経障害の原因となる。
B 二分脊椎は、排尿障害の原因となる。
C 虚血性心疾患は、脳血管障害の原因となる。
D 高血圧は、パーキンソン病の原因となる。
(組み合わせ)
1.A B
2.A C
3.B C
4.B D
5.C D
答え:正解 1
A.○ 脊髄損傷により、自律神経機能障害、運動機能障害、感覚機能将棋などの障害が起きます。
B.○ 二分脊椎とは、生まれつき脊椎の一部が形成されなかった状態をいいます。本来、脊椎の管の中にあるべき脊髄が脊椎の外に出て癒着・直腸障害に因る排泄障害、下肢の麻痺や変形などがみられます。
C.× 虚血性心疾患とは、心臓の血管が狭くなり、心臓の筋肉に酸素や栄養がいきわたりにくくなる状態をいいます。前胸部、左腕、背中に痛み、圧迫感を生じます。脳血管障害は、脳血管が破れたり詰まったりするものです。
D.× パーキンソン病の原因は明らかになっておらず、高血圧から起きるとはいえません。

問題25 失語症に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.安定化しているあいさつや感情的な言葉は障害されやすい。
2.失語症者の聴覚的理解を補うには、簡単なはっきりした言葉でゆっくりと話しかける。
3.聴覚障害から生じる音声言語の不正確さ、明瞭度の低下は、失語症に含まれる。
4.パーキンソン病による口のこわばりは、失語症に含まれる。
5.重度障害者用意思伝達装置を補装具として利用することが効果的である。
答え:正解 2
1.× 失語症では、定型化しているあいさつや感情的な言葉は障害されにくいといえます。
2.○ 失語症者の聴覚的理解を補うには、短い文章で、ゆっくり話しかけるようにします。質問は、「はい」「いいえ」で答えられるような質問が適切です。
3.× 聴覚障害から生じる音声言語の不正確さ、明瞭度の低下は、脳の言語機能の中枢が損傷されることにより発症する失語症とは関係ありません。
4.× パーキンソン病は、中脳の神経細胞の変性により起こると考えられ、大脳半球の損傷によって起きる失語症は含まれません。
5.× 重度障害者用意思伝達装置は、進行した筋委縮性側索硬化症、高位の頸髄損傷、重度の関節リウマチなど、身体の自由が著しく制限されている疾病が対象となります。失語症患者の補装具としては使用されません。

問題26 国際生活機能分類(ICF)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.国際障害分類(ICIDH)に対する批判をきっかけとして、障害当事者の参加を得て検討された。
2.国際障害者年の時期に、世界保健機関(WHO)総会で採択された。
3.国際障害分類における機能障害を心身機能・構造の機能障害、能力障害を参加の制約、社会的不利を活動の制限と置き換えた。
4.障害に対する個人因子による影響が大きいことを受け止め、環境よりも個人を変えていくことを重視している。
5.個人因子とは、人々が生活し、人生を送っている物的な側面や社会的側面、人々のっ社会的な態度による側面を構成する因子である。
答え:正解 1
1.○ 国際障害分類(ICIDH)では、身体機能の障害による生活機能の障害(社会的不利)を分類するという考え方が中心でした。つまり、障害をマイナス要素としてとらえていました。これに対して、国際生活機能分類(ICF)では、環境因子という観点を加えて、バリアフリー等の環境をプラス要素に評価できるように構成されています。この考え方は障害当事者の参加を得て検討されたものです。
2.× 国際障害者年は、1981年です。国際生活機能分類(ICF)は、2001年に世界保健機関(WHO)総会において採択されました。
3.× 国際障害分類から国際生活機能分類への改訂により、機能障害を心身機能・構造の機能障害に、能力障害を活動の制限に、社会的不利を参加の抑制へと書き換えられました。
4.× 一方を重視するのではなく、環境と個人の相互作用を重視しています。
5.× 個人因子とは、個人の人生や生活の特別な背景であり、健康状態や健康状況以外のその人の特徴からなるものです。

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