医学一般

問題57 高齢者の疾患の特徴に関する次の記述のうち、誤っているものを1つ選びなさい。
1.多疾患の合併が多い。
2.症状が定型的である。
3.社会的環境の影響を受けやすい。
4.潜在的な臓器障害が多い。
5.うつ症状を伴いやすい。
答え:正解 2
1.○ 高齢者では、老化などさまざまな要因から多疾患で合併症を有するケースが多いです。
2.× 高齢者では、症状が非定型的であることが特徴といえます。
3.○ さまざまな社会的環境が高齢者の疾患の要因に結びついています。
4.○ 高齢者の疾患の特徴として、潜在的な臓器障害が多いことが挙げられます。
5.○ 高齢者は、老化に伴い、配偶者や肉親の死、肉体的な衰えなどがきっかけでうつ症状になりやすいといえます。

問題58 糖尿病に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.血糖値のわずかな変動でも体調に影響する。
2.定期的な眼科受診が必要である。
3.健常者に比べ感染症の危険は高くない。
4.インスリンは発症早期には投与しない。
5.発症早期には運動療法は効果がない。
答え:正解 2
1.× 血糖値のわずかな変動は、食事など日常的な活動で起こるものであり、自覚症状まではあらわれません。
2.○ 糖尿病により合併する主な疾患には、抹消神経障害、眼障害(糖尿病性網膜症)、腎障害(糖尿病性腎症)などが挙げられますが、いずれも定期的なチェックが好ましいです。
3.× 糖尿病の場合には、肺炎や膀胱炎、皮膚炎などの、感染症にかかりやすいです。
4.× 発症早期からインスリン療法を行う方が、高い治療効果が期待できます。
5.× 日本人の糖尿病の多くを占める2型糖尿病の人で、血糖コントロールが安定している人の場合は、食事療法とともに運動療法による効果が大きいです。

問題59 次の眼疾患のうち、手術により視力の改善が最も期待できるものを1つ選びなさい。
1.白内障
2.緑内障
3.網膜静脈閉塞症
4.加齢黄斑変性症
5.糖尿病性網膜症
答え:正解 1
1.○ 白内障の場合には、手術によって、視力はほぼ回復するといえます。
2.× 通常の緑内障の場合には、手術後に白内障が進んで視力が下がることもあります。
3.× 網膜静脈閉塞症の場合には、手術後の視力の改善が期待できるとはいえません。
4.× 加齢黄斑変性症の場合には、手術後の視力の改善が期待できるとはいえません。
5.× 糖尿病性網膜症の場合には、手術後の視力の改善が期待できるとはいえません。

問題60 高齢者の服薬に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
1.認知機能障害は、服薬状況を悪くする要因となる。
2.錠剤は、小さくなるほど服用しやすい。
3.薬剤による副作用は、一般に高齢者の方が少ない。
4.服用した記憶があいまいな場合、再度服用してもらう。
5.病院から処方された薬は、介護保険施設では管理をしない。
答え:正解 1
1.○ 認知症の高齢者では、薬の管理が不十分となりやすく、服薬状況を悪化させることにつながりやすいです。
2.× 小さすぎる錠剤は、高齢者にはかえって扱いにくいといえます。
3.× 高齢者では、代謝能力や抵抗力が衰えており、薬の副作用が強く表れることがあります。
4.× 服用した記憶があいまいな場合、再度服用するのではなく、服用を中止して医師の指示を受けなければなりません。
5.× 処方の経緯に関係なく、介護保険施設において薬の管理は必要といえます。

問題61 高齢者に見られる骨・関節疾患とその特徴的症状に関する組み合わせのうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.変形性膝関節症 - 関節が緩んで亜脱臼する。
2.大腿骨頚部骨折 - 重いものを持つと腰に激痛が走る。
3.関節リウマチ - 排尿感覚が分からなくなる。
4.脊椎圧迫骨折 - 転倒後に下肢が麻痺する。
5.脊柱管狭窄症 - 短距離歩行で下肢がしびれる。
答え:正解 5
1.× 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨が擦り減ったり筋力の低下が原因となって、関節が変形したり、炎症が起きたりして痛みが生じるものです。間接が緩んで亜脱臼するものではありません。
2.× 大腿骨頚部骨折は、脚のつけ根の痛みが強く、立って歩くことができなくなったり、足を動かすと強い痛みを生じるものです。重いものを持つと、腰ではなく脚のつけ根に痛みが生じます。
3.× 関節リウマチは、関節炎のほか、倦怠感などを生じますが、排尿感覚が分からなくなるという事はありません。
4.× 脊椎圧迫骨折では、急性期には強い痛みを生じますが、転倒後に下肢が麻痺することはありません。
5.○ 脊柱管狭窄症では、下肢にしびれや冷感を生じ、知覚障害や運動麻痺、筋委縮が生じ、知覚障害や運動麻痺、筋委縮がみられるようになります。短距離歩行では下肢がしびれることがあります。

問題62 次の疾患のうち、生活習慣病に該当しないものを1つ選びなさい。
1.歯周病
2.高尿酸血症
3.慢性気管支炎
4.関節リウマチ
5.アルコール性肝疾患
答え:正解 4
1.○ 歯周病は、生活習慣病の一つであり、高血圧、高脂血症、動脈硬化など様々な病気の要因となっています。
2.○ 高尿酸血症とは、血液中の尿酸が増えた状態であり、進行すると痛風となります。生活習慣病の一つであり、食生活が大きな原因と考えられます。
3.○ 慢性気管支炎とは、原因不明のせきとたんの症状が長く続く状態であり、長期間の喫煙が大きな原因と考えられ、生活習慣病の一つです。
4.× 関節リウマチは、免疫の異常により関節の腫れや痛みを生じ、やがて関節の変形をきたす病気です。生活習慣病ではありません。
5.○ アルコール性肝疾患とは、アルコール摂取が大きな原因と考えられる生活習慣病の一つです。

問題63 急性心筋梗塞に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1.徐々に発症する。
2.胸痛は5分以内に消失する。
3.上腹部痛を伴うことはない。
4.痛みを伴わないこともある。
5.冷汗を伴うことは少ない。
答え:正解 4
1、2、3 × 急性心筋梗塞は、急激に発症し、胸痛は長く続き30分以上持続します。胸痛ではなく、上腹部痛が起きる場合もあるほか、痛みを伴わない場合もあります。
4.○ 適切といえます。
5.× 心筋梗塞では、胸痛、上腹部痛のほか、顔面蒼白、冷や汗・脂汗などの症状もみられます。

問題64 次のうち、動脈血が流れているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1.上大静脈
2.下大静脈
3.肺静脈
4.右心房
5.右心室
答え:正解 3
1.× 上大静脈は、上半身の血液を集めて右心房に流れ込む短い太い静脈です。
2.× 下大静脈は、下半身の血液を集めて心臓に流れ込みます。ヒトの体の中で最も大きな静脈です。
3.○ 肺静脈は、肺の血液を集めて肺門から出て心臓の左心房に達する静脈です。流れているのは、肺でガス交換が行われた動脈血です。
4.× 右心房は、上・下大静脈からの静脈血を受けて、三尖弁を経て右心室へ送る部屋です。
5.× 右心室は、血液が右心房から流れ込む部屋であり、この部屋から血液は肺に送られてガス交換が行われます。

問題65 精神疾患とその特徴症状に関する次の組み合わせのうち、適切なものを1つ選びなさい。
1.脳梗塞 - 激しい頭痛
2.アルツハイマー型認知症 - 呼吸筋麻痺
3.くも膜下出血 - 舞踏様運動
4.脊髄小脳変性症 - ふらつき歩行
5.筋委縮性側索硬化症 - 視力低下
答え:正解 4
1.× 脳梗塞では、半身不随、半身麻痺、しびれ、感覚の低下、手足の運動障害、意識障害、言語障害などがみられますが、激しい頭痛を伴いません。
2.× アルツハイマー型認知症では、記憶障害、見当識障害などの認知障害がみられますが、呼吸筋麻痺はみられません。
3.× くも膜下出血では、頭痛と同時に、吐き気、嘔吐などがみられますが、手を曲げたり伸ばしたりする、舌を出し入れする、首を伸ばしたりなどの、いわゆる舞踏様運動はみられません。
4.○ 脊髄小脳変性症では、歩行時のふらつきや、手の震えなどの、いわゆる運動失調が主な症状です。
5.× 筋委縮性側索硬化症では、運動神経が障害され、運動神経以外はほとんど障害されず、視力低下とは関係しません。

問題66 インフルエンザに関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
1.潜伏期間は2~3週間である。
2.感染性は強くない。
3.発熱は軽度である。
4.全身倦怠感が強い。
5.細菌感染である。
答え:正解 4
1.× インフルエンザの潜伏期間は、通常1~2日であり、長くて4~5日とされています。
2.× インフルエンザウイルスは、感染性は強く、条件が揃えば急激に増殖します。
3.× インフルエンザに感染すると、悪寒、発熱、関節痛などの全身症状が急激に現れ、高熱を発します。
4.○ インフルエンザは、悪寒、発熱、関節痛などの全身症状が急激に現れ、全身倦怠感が強いです。
5.× インフルエンザは、細菌感染ではなくインフルエンザウイルスによる感染です。

問題67 病院と診療所に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.病院は20名以上の患者を入院させるための施設を有している。
2.一般病床には主として長期にわたり療養を必要とする患者が入院している。
3.国全体の病床数では有床診療所が病院を上回る。
4.診療所の開設者は医師でなければならない。
5.都道府県別の人口10万対の病床数は東京都が最も多い。
答え:正解 1
1.○ ベッドが20床以上あるところを病院といいます。病院以外を診療所といいます。→医療法第1条の5
2.× 長期にわたり療養を必要とする患者が入院する病棟と「療養病棟」、急性期の入院治療を必要とする患者のための病床を「一般病棟」といいます。→医療法第7条第2項第4号
3.× 出題時点(平成20年度)では国全体の病床数は、病院(1,609,403床)が一般診療所(146,568床)を上回っています。平成24年10月時点でも病院は1,578,254床、一般診療所は125,599床となっています。
4.× 診療所の開設者は、医師・歯科医師個人ほか、医療法人等の法人でもなることができます。ただし、いずれも、管理者は医師又は歯科医師でなければなりません。
5.× 出題時点(平成20年度)では都道府県別の病床数は高知県が多く、最も少ないのは神奈川県となっています。平成24年10月時点でも同様です。

問題68 我が国の公的医療保険に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1.現物給付が原則である。
2.乳幼児についての患者の一部負担はない。
3.健康保険では、国庫負担(補助)は行われていない。
4.生活保護世帯は、国民健康保険に加入する。
5.正常分娩も保険診療の対象である。
答え:正解 1
1.○ 我が国の公的医療保険は、医療サービスが給付される現物給付です。
2.× 乳幼児についても一部負担は行われています。
3.× 健康保険では、国庫負担(補助)は行われています。
4.× 生活保護世帯の医療費は、国民健康保険ではなく医療扶助から支払われています。
5.× 正常分娩の場合には保健診察の対象外となります。

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